コタ株式会社 COTA KYOTO Lab

コタ株式会社
COTA KYOTO Lab

Client: コタ株式会社
Location: 京都府久世郡
Completion: 2022年6月
Design: プラナス株式会社

快適さの中に温もりのあるラボを


創業精神である「美容業界(美容室経営)の近代化」のもと、美容室向けに頭髪用化粧品・医薬部外品を製造・販売する同社は、高品質でニーズに適った製品開発を主軸として、日々付加価値の高い製品を市場に届けています。

研究開発担当者等の増加に加え、高品質で安心・安全な製品開発の体制強化と基礎的な研究のための環境を整える事を目的に、「COTA KYOTO Lab」の立ち上げが計画されました。

建物の設計は、ラボの建築設計を専門とするプラナス株式会社(一級建築士事務所)が実施。ORIENTALはプラナスとプロジェクトチームを結成し、計画の初期段階からお客様の要望を丁寧にヒアリング。ニーズを踏まえたラボ内のデザインや製品の納入、さらには既存設備の移設まで一貫してサポートいたしました。 

作業の快適さを追求した水回り

高品質でニーズに適った製品開発を実現するためには、クライアントのカルチャーや業務内容に合った環境が欠かせません。
研究部門ではお客様の髪に見立てた毛束をカラーリングしたり、櫛の通りを確認する必要がありました。これらの作業は流し台の周辺で立った状態で行われることが多く、水回りの立ち作業をいかに快適に行えるようにするかが課題でした。

そのため、徹底して水回りの使いやすさにこだわりました。立ったまま毛束を洗いやすくするため、水栓は高い位置に設置。シンクは水撥ねを抑えられるよう特別に設計し、クライアントのニーズに応えました。

見る人全てが心温まるデザインを

外部のお客様が来訪することを想定しながら、研究室のデザインを検討しました。各部署のコミュニケーションの活性化が図れる空間を実現するために、実験台のベースを木目調にして温かみがある造りとしました。

また、配管収納ボックスの前面に鏡を付けて室内に開放感をもたらすなど、建築全体・研究室の雰囲気に合うように研究設備のデザインを行いました。

さらに上質な空間を構築するために、恒温恒湿室にはシボ塗装を施したスチール製作業台を設置。 シボ塗装はワンランク上の上質感を与えるだけでなく、汚れの目立ちにくいという特徴もあります。

コミュニケーションが活性化する場を目指して

実験室とオフィスを結ぶ空間にはステップフロアの間取りを採用し、踊り場などで軽い打ち合わせができるような造りにすることでコミュニケーションの活性化を図りました。

さらに、実験室内においては安全性を確保しつつも会話が生まれるような導線の組み方をしたり、中央実験台の試薬棚の高さを低くすることで研究員同士の目線が合いやすくするなど、細かな部分においてもコミュニケーションを促す工夫を凝らしました。

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