Project
化学メーカー様
研究所リノベーション工事
Completion: | 2016年6月 |
Design: | プラナス株式会社 |
Renovation: | オリエンタル技研工業株式会社 |
適材適所で省エネルギーを実現
世界シェアトップクラスの化学製品を展開するクライアント。事業の拡大を行い、従来の発想にとらわれない総合化学メーカーへの飛躍を目指されていました。この飛躍を実現するため、研究開発を機能的かつ効率的に行える拠点への改修が必要となりました。
業務の中で多くの揮発性有機溶剤を使用することから、当初は屋外排気方式のヒュームフードを数多く設置することを予定していました。しかし計画通りの設計では、建物の空調負荷が大きく膨れ上がってしまうことが判明。そのため各部署との入念なヒアリングを基に、空調ロス"ゼロ"の「ダクトレスヒュームフード」との併用を提案しました。
ダクトの「あり/なし」を使い分ける
高性能フィルターにより有害物質を除去し、クリーンなエアーを室内に循環させる「ダクトレスヒュームフード」。本プロジェクトでは、危険な作業を行う場合は屋外排気方式のヒュームフード、決まった薬品を比較的少量扱う場面ではダクトレスヒュームフード、と使い分けることで安全性と省エネルギーを実現しました。
ラボを省エネ・クリーンに
ダクトレスヒュームフードを使用することにより空調の効率化を行い、排気機能付きの薬品保管庫や排気アームをラボ内の様々な箇所に設置。室内への有害ガスの漏洩を抑え、安全で快適な研究環境を目指しました。
また屋外排気方式のヒュームフードには、サッシ開口度によって風量をコントロールするVAV(風量可変制御)方式を使用し、エネルギーの無駄使いを防いでいます。
一体感のあるラボ
プラナス株式会社(一級建築士事務所)の設計により、研究者同士のコミュニケーション最大化と一体感の醸成が図られました。
間仕切りには全面ガラスを採用することで、廊下・室内の様子を双方から確認し、コンタクトが取れるようになっています。
ORIENTALではプラナスと綿密なデザインミーティングを行い、この建築に調和するように研究設備をカスタマイズ。設備面でもコミュニケーションを活性化できるようなデザインを取り入れています。
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