Project
パルシステム生活協同組合連合会
商品検査センター
Client: | パルシステム生活協同組合連合会 |
Location: | 東京都稲城市 |
Completion: | 2018年8月 |
Renovation: | オリエンタル技研工業株式会社 |
消費者を想い、安心を届ける場所
心豊かなくらしと共生の社会を創ることを理念とするパルシステムは、個人単位での食品の宅配サービスを提供してきました。創立期より原料の生産・加工プロセスや容器のリサイクル等の情報を組員と共有し、社会的責任を果たしてきた同組合。その中でも特に食の安全性に注力しており、商品の安全性確認・品質向上を担っているのが「商品検査センター」です。
その特性上、一般組合員の見学が多い場所でしたが、本リノベーションプロジェクトでは、「研究・検査業務の業務効率を向上させる」ことはもちろん、「検査の内容を分かりやすく見て、安心して頂けること」や「より価値のある体験学習を行うことができる」などの「PR施設」としての役割を持つ施設を目指しました。
安全・安心をPRできる施設に
パルシステム様の商品検査センターでは、検査業務による食の安全・安心をPRするため、以前より組合員(親子での参加などお子さんも含む)の方を対象にラボの見学を実施されてきました。来館された見学者の方に、研究・検査業務の様子をよりわかりやすく見ていただけるように改善するとともに、ラボ見学後の体験学習やディスカッションを行えるスペースも充実させたいという想いから、PR施設としての役割にも応えられるラボを目指して、全面的なリニューアルを計画されていました。
来訪者の目線に立ち、分析センターの枠を超えたラボを提案
来訪者に、安全・安心をPRできる施設にしたい」という想いに応えるとともに、分析員のモチベーション向上にもつながるラボを目指して、“OMOTENASHI”(おもてなし)をコンセプトに、分析センターという領域を超えた、「魅せるラボ」を提案しました。
倉庫エリアをラボに活用
従来倉庫エリアだった2階を改修し、検査センターとデモンストレーションラボ・ワークショップゾーンに活用することに。空間レイアウトやデザインは、図面はもちろんスケッチやCGパースをご提供。お客様と一丸となって、ディスカッションを繰り返しながらイメージのブラッシュアップを行いました。また、リノベーション工事においては、建物内の3階から2階へのラボ移転もサポートさせて頂きました。
見学者への「魅せるラボ」と分析員の「快適なラボ」を両立
フロア内を回遊できるレイアウトを基本に、見学動線とラボとの仕切りにはガラスを採用しました。腰高を低く設定することで、児童や車いす利用者にもラボ内作業を容易に見学いただけるようになっています。見学者通路とラボスペースを物理的に分離したことで、分析員の分析業務に支障をきたすことがないよう工夫されています。
開放的な交流スペースを
中央にはデモンストレーションラボとワークショップを設置しており、来訪者が食の安全・安心を学ぶことができます。間伐材やキャラクターイメージを使い、エコロジカルでお子様にも親しみやすい空間を醸目指しました。
壁の色はカラフルに、キャラクターを使い親しみやすく
ラボエリアは空間のカテゴリー(役割)に応じて壁面の色を変えたことで、わかりやすくカラフルになり、視覚的な楽しさも。また、イメージキャラクター「こんせんくん」を壁面やドア、窓に使用して親しみやすい空間に。入口には間伐材を使用し、地球環境に配慮するパルシステム様の姿勢をアピールしています。
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