Project
株式会社イチネンケミカルズ
研究開発センター
Client: | 株式会社イチネンケミカルズ |
Location: | 神奈川県藤沢市 |
Completion: | 2017年10月 |
Design: | プラナス株式会社 |
躍動が生まれる場所
エンジンの燃焼効率化に欠かすことのできない燃料添加剤をはじめとした、同社のあらゆる製品開発・改良・分析を担う研究開発センター。
研究開発拠点の新築移転にあたり、設計はプラナス株式会社(一級建築士事務所)が実施。ラボ建築に特化した同社との綿密な連携を取ることで、必要なユーティリティ確保、トラブルの起きやすい「移設」、新規設備の導入までをトータルサポート致しました。
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新たな挑戦を勇気づける
設計は前述の研究施設専門の建築設計事務所「プラナス株式会社」が実施。顧客のニーズを捉え続け、常に未知の分野への挑戦を続ける同社の背中を少しでも押すことができるよう、「そこへ通いたくなる」ような躍動感のある造形を造りたいと考えました。ORIENTALとプラナスのデザイナー間で綿密なミーティングを設けることで、建築とプロダクトの構想が歩み寄り、施設と設備が融和したデザインが生まれました。
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GOOD DESIGNが研究者の知的好奇心を刺激
危険な薬品を取り扱う場所であるからこそ、目の覚めるような想いを持って作業をして頂きたい。そんなORIENTALのこだわりで、合成実験用のためのドラフト室にはGOOD DESIGN賞を受賞した「NOCE」ヒュームフードが配置されました。
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落ち着いた木目調の実験エリア
ヒュームフードのエリアとは打って変わって、メインとなる実験室の実験台には温かみのある木目調を採用することで研究者が常に落ち着いて作業のできる空間を目指しました。プラナスとの綿密な計画打合せと「見え方」のデモンストレーションを行うことで、建築意匠と実験設備が「ケンカ」をせず、むしろ一体となるようなデザインを心掛けました。例えば、天井とのユーティリティ配管をつなぐために必要なユーティリティボックスは、空間デザインを損なわないように細く、同じ色で、スタイリッシュに。研究者の交流を深めるために、各実験台にはコミュニケーションボードを設置しました。
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