2020.06.29
安全キャビネットを設置する際に留意すべき事項
安全キャビネットを設置する際に留意すべき事項 本番環境 バックアップ 2024年10月4日
安全キャビネットを設置する際に留意すべき事項
Things to remember when placing biological safety cabinets
By Kelly Williams, Business Development Manager, Labconco
本記事では、安全キャビネットを実験室のどこに設置すべきかを決める際に「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を紹介する。
安全キャビネット(BSC)の性能は、実験室の空気の流れ、とりわけキャビネットの前面の気流に影響を受けやすい。これを未然に防ぐためには、以下のガイドラインに従う必要がある。
- BSCの前や直上に給気口や排気口を設置しないこと。
- BSCは実験室の通行量が多い場所から離して設置しなければならない。通路の端に設置することが望ましい。
- BSCは出入口付近に設置してはならない。どうしても避けられない場合は、出入口から最低1.5m、隣接するドアからは最低1.0mの位置に設置すること。
BSCの周辺はエリア分けが必要
- 作業エリアの最小寸法は、キャビネットの前部に1.0m、両側面に0.3mが必要である。
- キャビネットの周囲には物を置かず、対向する壁からは最低2.0m、対面する実験台や時に通行量が増えるエリアからは最低1.5m、BSCと実験台の横の間隔は垂直な壁に沿って最低1.0mを確保すること。通路の端に設置することが望ましい。
- 複数のBSCを設置する実験室では、千鳥配置で互い違いに設置することが理想的だ。これが難しい場合は、向かい合った2つのキャビネットが最低3.0mの間隔を確保すること。
- 2つのBSCが隣り合って設置される場合は、その間隔に最低1.0mを確保すること。
- 垂直な壁に沿ったBSCは最低1.2mの間隔で設置しなければならない。
その他の詳細はアメリカ国立衛生研究所のDesign Requirements Manual (DRM)の付録1に記載されている。
参照
- Memarzadeh, Farhad. May, 2010. Biosafety Cabinet Placement Requirements for New Building and Renovations. NIH Office of Research Facilities.