2020.06.29

安全キャビネットを設置する際に留意すべき事項

安全キャビネットを設置する際に留意すべき事項

Things to remember when placing biological safety cabinets

By Kelly Williams, Business Development Manager, Labconco

本記事では、安全キャビネットを実験室のどこに設置すべきかを決める際に「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を紹介する。

安全キャビネット(BSC)の性能は、実験室の空気の流れ、とりわけキャビネットの前面の気流に影響を受けやすい。これを未然に防ぐためには、以下のガイドラインに従う必要がある。

  1. BSCの前や直上に給気口や排気口を設置しないこと。
  2. BSCは実験室の通行量が多い場所から離して設置しなければならない。通路の端に設置することが望ましい。
  3. BSCは出入口付近に設置してはならない。どうしても避けられない場合は、出入口から最低1.5m、隣接するドアからは最低1.0mの位置に設置すること。

BSCの周辺はエリア分けが必要

  • 作業エリアの最小寸法は、キャビネットの前部に1.0m、両側面に0.3mが必要である。
  • キャビネットの周囲には物を置かず、対向する壁からは最低2.0m、対面する実験台や時に通行量が増えるエリアからは最低1.5m、BSCと実験台の横の間隔は垂直な壁に沿って最低1.0mを確保すること。通路の端に設置することが望ましい。
  • 複数のBSCを設置する実験室では、千鳥配置で互い違いに設置することが理想的だ。これが難しい場合は、向かい合った2つのキャビネットが最低3.0mの間隔を確保すること。
  • 2つのBSCが隣り合って設置される場合は、その間隔に最低1.0mを確保すること。
  • 垂直な壁に沿ったBSCは最低1.2mの間隔で設置しなければならない。

その他の詳細はアメリカ国立衛生研究所のDesign Requirements Manual (DRM)の付録1に記載されている。

参照

  • Memarzadeh, Farhad. May, 2010. Biosafety Cabinet Placement Requirements for New Building and Renovations. NIH Office of Research Facilities.

*本記事はLabconco Corporation.が2018年5月9日公開した記事を要約したものであり、日本国内での最新の法規・基準などと異なる場合があります。理由の如何を問わず、閲覧者が法令等を誤認し生じた損害について、当社は一切責任を負わないものとします。原文はこちら

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