【リスクアセスメントを強力サポート】クラウド型薬品管理システム"STORAGE CS"機能紹介
2023年4月1日*から労働安全衛生法の新たな化学物質規制が始まります。本改正では「リスクアセスメントを主軸とした自律的管理」がキーワードとなっており、リスクアセスメントに関わる様々な事項が改正されています。
- 「リスクアセスメント実施の義務」の対象となる物質が改正前の674物質から2026年4月には約2900物質に順次増加
- リスクアセスメント対象物質にばく露される程度を最小限にすることが義務化
- リスクアセスメント結果等に関する記録の作成と保存が義務化 など
本コラムでは、今回の改正でますます重要になるリスクアセスメントについて解説し、リスクアセスメントをサポートするクラウド型薬品管理システム"STORAGE CS"の便利な機能をご紹介いたします。
※一部は2022年5月31日に施行されています。
1. リスクアセスメントとは
リスクアセスメントとは、化学物質や製剤の持つ危険性や有害性を特定し、それによる労働者への危険または健康障害を生じる恐れの程度を見積もり、リスクの低減対策を検討することを指します。業種、事業規模に関わらず、対象物質を製造または取扱うすべての事業者がリスクアセスメント実施義務の対象となります。
具体的には、以下の様な手順で進めます。
以下の情報を入手し、危険性または有害性を特定します。
- 安全データシート(SDS)、仕様書、機械・設備の情報
- 作業標準書、作業手順書
- 作業環境測定結果
- 災害事例、災害統計 等
特定した危険性・有害性をもとにリスクの大きさを見積もります。リスクの見積もり方法には、様々なものがあります。どの手法でリスクを見積もるかは事業者にて判断する必要があります。
見積もったリスクに対して低減措置の内容を検討し、実施します。代表的なリスク低減措置は以下の通りです。
- 危険性・有害性の高い化学物質等の代替や化学反応プロセス等の運転条件の変更等
- 工学的対策(局所排気装置の設置等)
- 管理対策(作業手順の改善等)
- 有効な保護具の使用
リスクアセスメントの結果は下記のいずれかの方法により労働者へ通知することが義務付けられています。今回の改正により、周知だけでなく、新たに記録の作成・保存が義務化されます。
- リスクアセスメント対象物質を取り扱う作業場の見やすい場所に常時掲示し、又は備え付ける
- 書面を労働者に交付する
- 電子媒体に記録し、かつ、作業場に当該記録を常時確認できる機器(パソコン端末など)を設置する
リスクアセスメントにおいて、頭を悩まされるのが「どのようにリスクを見積もるか」です。「リスクの見積もり方法がたくさんありすぎてどれから取り組んでよいのかわからない」というお声を多くいただきます。そんなときに効果的なのが、「コントロール・バンディング」です。
「コントロール・バンディング」とは、有害性のある化学物質から労働者の健康を保護するためにILO(国際労働機関)によって開発された、実用的なリスクの見積もり方法です。取り扱い物質の有害性情報、揮発性・飛散性、取扱量から有害性レベル(HL)とばく露レベル(EL)を判定し、総合的なリスクを評価します。
2. STORAGE CSのリスクアセスメントサポート
クラウド型薬品システム"STORAGE CS"は、化学物質の取り扱いに関する「誰が」、「いつ」、「何を」、「どれだけ」をいつでも・どこからでも確認でき、正確・迅速な管理を可能にします。 そんな"STORAGE CS" は「コントロール・バンディング」に対応したリスクアセスメントを実施できるサポート機能も搭載しています。ここでは具体的な手順を実際の画面をお見せしながらご紹介します。
STORAGE CSには、東京化成工業株式会社、富士フイルム和光純薬株式会社、ナカライテスク株式会社のSDSデータが標準で入っています。その他メーカーの製品についても、入手したSDSデータを登録することが可能です。
3. STORAGE CSについてもっと知る
リスクアセスメントサポート機能以外にも、法規遵守と必要帳票の作成をサポートするコンプライアンスサポート機能など、煩雑な薬品管理を効率化する様々な機能を備えています。そんな"STORAGE CS"の特長をまとめた専用Webページをご用意しています。こちらのページから資料のお申込みもできますので、ぜひご覧ください。
4. 無料デモのお申込み
リスクアセスメントサポートをはじめとする "STORAGE CS" の機能と操作感をご確認いただける無料オンラインデモをご案内しています。