TENANTS VOICE

VOL.03
入居者の声

TENANTS VOICE

VOL.03
入居者の声
Dinow
代表取締役 CEO 髙橋 健太氏
DNAから宇宙まで。無限の可能性を秘めたDNA損傷評価技術を世界に。

学生時代はどのようなことをされていたのでしょうか?

もともとは恐竜の研究者を目指していました。ただ研究を進める中で、日本での研究の難しさを感じまして。地図を見てもらえればわかるように日本の地質学的な特性の問題もあり、化石が取れるのは、もっぱら大陸なので。
そのような時にDNAや生物の進化の領域に着眼して、生物学、特に放射線生物学の分野に転向しました。放射線被ばくによる発がんリスクをDNAの損傷数によって評価する技術を、大学院時代に研究しはじめました。

2011年の東日本大震災も背景の1つであったとか。

そうですね。当時高校2年生でした。当時実家のある宮城県に住んでいたので被災しました。震災のときの海岸線の様子も脳裏に焼きついています。
あとは当時「放射線」がメディア含めて各所でキーワードになっていましたし、自分もニュースで聞いて不安に感じていました。そんなことも頭の片隅に残っていて、放射線被ばくに関する健康不安の課題を解決したいなと思い研究の延長線で起業を決めました。

会社としては事業をこれから本格化させていくステージですね。

そうですね。まだ具体的なサービスはリリースしておらず、技術開発としてR&D(研究開発)を進めながらPMF(プロダクトマーケットフィット)を目指している段階です。
ただ関係者と情報交換をする中で多くの可能性を感じており、例えば放射線被ばくをする可能性がある医療従事者や航空機乗務員の方々などの健康管理に役立つような「発がんリスク評価サービス」を提供することがサービス展開の第一候補と考えています。
そのために血液一滴から被ばくリスクを自動で解析し、レポートとして提供できる検査装置も弊社で開発中です。まさにPMFに向けての準備段階です。

そのフェーズにXiS入居がタイミングが合ったということですね。

はい。今後事業を拡大していく中では、製造・量産を担う企業との連携が必要と考えていました。他にも食品会社や製薬会社とも連携し、DNA損傷の修復を促す成分や食品、サプリメントなどを事業として探索していきます。将来的には宇宙空間での被ばくの健康管理にも活用したいと考えており、JAXAなど政府宇宙機関や民間宇宙企業との連携も進めています。

こうした「連携」を考えるとXiSのような場所が最適と考え、入居をすぐ決めましたね。
立地的にも筑波大学やJAXAが近かったり、都内にも出やすい場所なので、今後の展開にはもってこいの場所だなと感じています。

今後の展望を最後にお願いします!

「放射線とともに生きる社会」が私の理想とする世界です。
技術をより発展させていけば、宇宙領域にもこの技術を活かせる可能性があります。ここXiSから宇宙に向けてサービスを展開することも夢の1つですね。
放射線への不安を軽減し、安心して生活できる社会の実現に向けて邁進していきます!

夢を現実にするお手伝いをXiSでさせていただきます。
本日は貴重なお話をありがとうございました。

入居期間 :2024年10月~

ご利用形態:ラボ

茨城大学発のベンチャー企業。DNA損傷評価技術を基盤に、放射線影響評価、修復能力評価、生活習慣評価などのサービスを提供しています。
近年は宇宙分野にも進出しており、SpaceCom 2023 / 49th Space Congressに出展するなど、事業領域を拡大しています。

アステリズム合同会社

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一般社団法人新規成分探索研究機構

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株式会社Dinow

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ノクターンキャピタル株式会社

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フィコケミー株式会社

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株式会社 藤原製作所

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Nextコロイド分散凝集技術研究所

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